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「暑くて熱くて厚かったカンボジア」
広浜千絵さん
(第6回SCHECカンボジア支援活動 05年3月参加)
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カンボジア第1日
■チョム リアップ スア!(johm riab sua!) こんにちは!
2005年3月。カンボジアは乾季の終わり頃にあたる。夕刻のシェムリアップ空港はどことなくのんびりした雰囲気の小さな空港だった。数日前に入国していた田口氏らが迎えに来てくれ、同行した人々と一緒に小型のバスでレストランへ向かう。食べものや雑誌などがぶらさがる屋台、上半身裸で夕涼みしている男たち、観光客を乗せて走るバイクタクシー。車窓からは映画やテレビ、写真などで見慣れた東南アジアらしい光景が眺められた。超高層の建物はなく、ところどころに空き地が広がっている。おや、立派な建物群が……と思うのはホテルだった。
現地ではそこそこ高級だというレストランに着いた。カンボジア料理といえば代々木にある「アンコールワット」でしか食べたことがなかったが、私は辛いタイ料理より自分の口には合うと思っていた。その店のテーブルに並んだのは、生春巻きの揚げもの、エビの素揚げ、挽き肉と茄子の炒めもの、中国菜の炒めもの、魚のだんごスープ、カニの炒めもの、骨付き鶏の蒸しもの、スイカとパイナップル等々。ベトナム、タイ、中国の料理が融合した感じだ。それはつまるところ、侵略された歴史を物語っているということにほかならない。味つけは程よい加減で、どの料理も親しみやすく、なかなかおいしかった。
食事のあと、田口氏が繁華街にあるゲイバーへ連れて行ってくれた。店内は薄暗いけれどもシンプルモダンの洗練されたインテリアで、ヨーロッパからの旅行客と思われる人々が多い。
その後、ほろ酔いかげんでバイクタクシーに乗ってホテルへ。対面式4人掛けのボックスをバイクが引っ張るような乗り物で、ドアも窓もないので風が心地よい。ホテルはおそらくシェムリアップでもハイクラスなのだろう。ロビーは広々としており、その一角にバーカウンターがある。私が宿泊したのは1階の端の角部屋。室内は簡素で、日本の中級シティホテルといった趣だ。しかし、閉口したことがひとつ。シャワーのお湯がやや濁っていて、違和感のある臭いがする。浴びているうちに吐き気を催した。以前、上海のホテルでも、歯磨きをしていて蛇口の水の臭いで吐きそうになったが、それはミネラルウォーターでうがいをすれば済む。シャワーがこれじゃツライな〜と思ったが、「郷に入れば郷に従え」と自分に言い聞かせた。(※2006年5月現在、このホテルはリニューアルされてシャワーの悪臭問題も解消されたとのこと)。
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