同じ診療室に勤める先生からのお誘いで、初めて参加いたしました。以前から歯科ボランティアに参加したいと思っていましたが、どうしたら参加できるのか分からずにいました。誘っていただき直ぐ参加を決めました。

　今回は残念ながら歯科衛生士は私のみで、歯磨き指導は無理かも知れない、と言われていました。でも最終日にチャンスが来ました。歯科検診後、検診の済んだ子たちに歯ブラシを配り、歯ブラシ指導を行うことができました。でも、なぜか口の前で動かす振りはしますが歯ブラシを歯につけようとはしません。仕方なく一人ひとりへの個人指導となりました。どうやらカンボジアの子たちは恥ずかしがり屋さんの様です。可愛い笑顔で照れます。やはり歯を磨くことに慣れていないのでしょう。人前で口を開けるのが恥ずかしいのだと思いました。むし歯や歯周病で歯を抜かなくてもいいように小さい頃からの歯磨き習慣を定着させたいと思いました。そのためには安くてよい歯ブラシが楽に手に入ればいいのになとも思いました。

　いろいろな先生方から虫歯になりにくい食事の摂り方なども教え、コツコツと歯科に関する知識を増やしていくことが大事なのでは？とか、いまカンボジアには歯科医が足りない。足りないだけでなく歯科衛生士がいないので衛生教育が行き届かない。そのためには歯科衛生士を育てる必要があることなど、カンボジアのために何ができるか、どうしたらいいのかお話が伺え勉強になりました。

　診療に向かう道すがらニコニコと手を振ってくれたカンボジアの人たちや、最後の日半日でしたが観光したアンコールワットには感激しました。特に朝4時起きしてみた朝日のアンコールワットは素晴らしく感動でした。

　日本で思っていたのと、行ってみたのとは当たり前ながら違っていました。また、やる気のある前向きの先生たちやボランティアの人たちに元気をいただきました。参加させていただき、とても良い経験になりました。来年も参加できたらと思っています。