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このコーナーでは、これまで行ってきました歯科診療活動の歴史と実績を紹介しています。カンボジアの口腔衛生向上のために活動し、一歩、一歩、着実に成果を上げてきたSCHECの軌跡をご覧ください。
歯科医師
歯科衛生士
ボランティア
歯科技工士
看護師
計
第1回 調査/00.11
1
1
第1回 /01.3
9
3
12
第2回 /02.11
5
1
6
第3回 /03.3
中止(SARSのため)
第4回 /03.11
18
1
6
25
第5回 /04.11
18
7
11
36
第6回 /05.11
中止(鳥インフルエンザのため)
第7回 /06.11
40
3
5
1
1
50
第8回 /07.11
43
第9回 /08.11
43
5
8
1
57
(単位:人)
2000年11月
第1回 調査
現在の歯科診療活動の原点となった調査活動です。SCHECのNPO法人化以前に、田口嘉孝(現SCHEC副理事長)が行っていた井戸寄贈活動に同行した歯科医師1名(榊原康智先生)が、カンボジアの中高生約100人を診察。ほぼ全員の歯にむし歯が見つかる、想像以上に深刻な歯科事情を確認。カンボジア人の歯科診療機会の確保と口内環境向上のため、今後の定期的、継続的な診療活動の必要性を実感することとなりました。
カンボジアでの初診療。いかに歯科事情が深刻かを実感。
2001年3月
第1回 歯科診療活動
榊原先生の調査活動の報告を受けて歯科診療の必要性に賛同した、鶴見大学歯学部教授の河野篤先生(現SCHEC 理事長)を中心に、鶴見大学歯学部OB など計9名の歯科医師とボランティア3名で歯科医師団を結成。シェムリアップ州の農村で診療活動を実施。農村部では高額な治療費の問題もあり、治療を受けられずむし歯や歯痛に苦しむ人々が特に多く、診療希望者が殺到。炎天下のなか、3日間で400人の治療にあたりました。
河野先生を中心に、現地で本格的な歯科治療にあたりました。
2002年11月
第2回 歯科診療活動
内閣府より正式に承認を受け、NPO法人「SCHEC」として初めての歯科診療活動となりました。歯科医師5名、ボランティア1名でシェムリアップ州の農村で診療にあたりました。予想を超える診療希望者が殺到したため、薬や麻酔薬、注射針が途中で底をつき、250人を診たところで診療はうち切りとなりました。ともあれ、現地からの診療ニーズの大きさを実感でき、今後の歯科診療活動に確かな手応えが感じられた活動でした。
診療希望の患者さんの長い行列があっという間にできました。
2003年3月
第3回 歯科診療活動 中止
NPO法人化されてから2回目の活動ということもあり、参加者も増え、さらに大規模な活動を予定していましたが、当時、東南アジアを中心にSARSが流行。万が一の事態に備え、やむなく歯科診療活動は中止となりました。
2003年11月
第4回 歯科診療活動
歯科医師18名、歯科衛生士1名、ボランティア6名の計25名が参加。今回から現地の歯科医、タンメンヒア先生ご夫妻の協力をいただき、活発な活動を展開。最終的に11月21〜23の3日間、3ヶ所の村で計500人を治療しました。またSCHEC寄贈のバンデアイスレイ・サンキム小学校で、児童300人の歯科検診と5・6年生を対象にブラッシング指導を行い、むし歯治療の活動と併行して予防のための活動も開始しました。
歯科検診を受ける子どもたち。お行儀良く一列に並んで順番待ち。
2004年11月
第5回 歯科診療活動
歯科医師18名、歯科衛生士7名、ボランティア11名の計36名が参加。これまで寄贈してきたバンデアイスレイ・サンキム小学校、クチアイ・ハナ・サンキム小学校、コックトロック・サンキム小学校の3校で計521名の児童に歯科検診とブラッシング指導を実施。さらに小学校の近隣住民250名に歯科診療を行いました。また今回、小型発電機をご寄贈いただいたことで、抜歯頼りだった治療も保存治療への第一歩を踏み出しました。
検診結果をきちんと記録し、今後の経過確認と次回の検診に役立てます。
2005年11月
第6回 歯科診療活動 中止
前回までの活動で、歯科診療と小学校での歯科検診・ブラッシング指導という治療と予防の両面を意識した活動が定着。カンボジアの口腔衛生向上に向けて、ますますの成果が期待されましたが、当時、東南アジアで猛威をふるっていた鳥インフルエンザの影響を受け、残念ながら急遽中止となりました。
2006年11月
第7回 歯科診療活動
歯科医師40名、歯科衛生士3名、ボランティア5名、歯科技工士1名、看護士1名の計50名の大歯科医師団を結成。11月22〜25の4日間、シェムリアップ郊外の4ヶ所の村で計656名を診療。途中、口底癌の男性を発見するなど、診療の成果を実感。またバンデアイスレイ・サンキム小学校で、小学2・3年生の児童52名に歯科検診と歯ブラシの習慣の定着を目標にエプロンシアター方式でのブラッシング指導に取り組みました。
たくさんの歯科医師のご参加で大きな成果をあげることができました。
2007年11月
第8回 歯科診療活動
歯科医師や歯科衛生士、ボランティアの計43名が参加。22日〜25日までの4日間、シェムリアップの近郊とチクレン郡の片田舎で仮設の診療所を設け、約700名の患者を診療。さらに、第4回診療活動より行ってきたバンテアイスレイ・サンキム小学校での歯科検診に加え、今回初めて寄贈したコックトロックルー・サンキム中学校の生徒200人の歯科検診を実施。今後、この中学校でも継続的に歯科検診を行っていく予定です。
治療開始前に村人たちが式典を開いてくれました。
2008年11月
第9回 歯科診療活動
歯科医師43名、歯科衛生士5名、歯科技工士1名、ボランティア8名の計57名が参加。今回が初の診療となるプア郡プア地区プラヨット村をはじめ、シェムリアップ郊外の4ヶ所の村で診療を実施。4日間で1200人を超える村人たちを診療しました。また、これまでに引き続き、バンテアイスレイ・サンキム小学校、コックトロックルー・サンキム中学校で計274人の歯科検診も実施。治療と検診 (予防)の両面で大きな成果を実感する活動となりました。
現地の方々にもご協力いただき、診療活動にあたっています。
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