命の源泉「水」、SCHECは
最も必要としている人にそれを届けています。 |
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SCHECでは、日本のみなさまから寄付していただいたお金で、2m四方のコンクリートを張った手押しポンプ付きの井戸を現地業者に発注しています。1本当たり2万5千円で地下約30mの深さの井戸を掘ることができます。これを1世帯当たり平均7人の家族構成で、1本につき3〜7世帯が利用します。
井戸の設置場所を決めるときに、大事にしていることが2つあります。1つはより水を必要とする地域へ設置すること。そのためSCHECは貧しい農村にまで分け入って活動しています。もう1つはなるべく多くの人が使える地域に設置すること。カンボジアでは未だ多くの人が井戸を必要としています。できるだけ効率よい支援を心がけています。この2つの問題を踏まえ、前もってカンボジアのパートナー(カンボジア国会議員ナム氏)に現地調査を行ってもらいます。井戸は年2回行っている現地視察の約1ヶ月前に発注します。
完成した井戸は、SCHECが4月と11月に現地に赴き、時間をかけて一つずつ確認して回ります。帰国後、現地で撮影した井戸の写真と活動の報告書をご寄付いただいたみなさまにお送りします。このときナム氏からの感謝状も一緒にお送りします。この井戸は、パッキンなどの消耗品部分の交換をすれば何十年と使い続けることができます。SCHECは現地の支援者と協力しながら、設立以来、毎年約150本の井戸を掘ってきました。
このようにしてできた1本の井戸が、その周辺に暮らす人々の生活を大きく改善することを、SCHECは井戸掘り事業を通じて実感してきました。もちろんすべての家族に対してきれいな水が行き渡ることが理想ですが、未だに一つも井戸が設置されていない村や地域が多くあるのが現状です。貧困に苦しむ子どもたちにきれいな水を贈るため、これからも継続的に活動を続けていきたいと思います。 |