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井戸に加え簡易水道の実現で、安全できれいな水を確保できる地域が飛躍的に広がりました
<完成イメージ図>
<図面>

断面図
▲地質が悪く安全な水源の確保が難しい地域
▲不衛生でもこの水を使わざるをえません
井戸の掘れない地域のために
簡易水道プロジェクトを発足しました
 カンボジアの人々の健康を守るため、安全できれいな水を届けること。SCHECの活動の原点であり、NPO法人化以前からシェムリアップ州で取り組んできたこの井戸掘り事業は、みなさまの暖かいご支援のもと、地道な活動を続け、大きな実を結んでいます。

 今では1本につき7〜8世帯に水を供給可能な手押しポンプ付き井戸を、毎年150本ほどコンスタントに寄贈できるようになりました。現地視察に訪れる度に、この井戸が村人の健康を支える基盤として、様々な地域で活用されている姿を見ることができます。

 しかし、着実な成果を実感する一方、SCHECの井戸掘り事業が順調に拡大するにつれ、新たな課題に直面しました。それは井戸の普及のため、都市近郊から農村部の奥深くに、活動の範囲を広げていけばいくほど、地質的にSCHECが寄贈している地下約30mの深さの井戸では、水の出ない地域も出始めたことです。

 今後、これまで支援活動を続けてきた比較的水の出やすい地域よりも、さらに劣悪な水事情を強いられている地域に支援の輪を広げるためには解決しなければならない大きな課題です。そこでSCHECでは、従来の井戸掘り事業、小学校校舎建設、歯科診療活動の三本柱に加え、簡易水道の建設という新たなプロジェクトを発足しました。
▲きれいな水を体に浴び、子どもたちも笑顔
▲初となる簡易水道開設の記念式典に参加
簡易水道によって、どんな地域にも
安全な水源が確保できるようになりました
 このプロジェクトは、モーターを使い、深さ80m〜100mの井戸を掘り安全な水を汲み上げます。6万リッターの水を蓄えることができる高さ3.5mの貯水槽に夜のうちに貯め、塩化ビニールのパイプを配管し、朝から時間制で各家庭まで供給します。言わば簡易な水道を建設するというものです。最大のメリットは、従来の手押しポンプ付き井戸では水の出ない地域にも建設できる点です。

 今まで以上に幅広い地域に安全できれいな水を届けることができるだけでなく、さらにこれ1つで手押しポンプ付き井戸150本分にも相当するので、1000人以上への供給が可能となります。記念すべき第一号の簡易水道は、東京電力様をはじめとする数多くの支援者のみなさまのご寄付で漸く実現の運びとなりました。建設場所はチクレン郡サンバーイ地区ピアックスピアー村です。約200世帯、1560人もの(子どもの数は600人)村人が安全な水によって、豊かな潤いのある生活を送れるようになりました。

 SCHECでは、一人でも多くのカンボジアの人々に安全できれいな水を届けるため、従来の井戸掘り事業と併行して、この簡易水道の建設にも注力したいと考えております。確かに大がかりな施設であり、200万円から300万円もの建設費用がかかるため、その資金捻出にはこれまで以上にみなさまのご厚意に頼らざるを得ません。その結果、容易に建設とはいかず、ボーリング調査を始め、建設場所の選定には大幅な期間を要し、クリアすべき課題が山積みであることは事実です。

 しかし、ライフラインの整備もままならず、都市部との健康格差が開く一方である農村部にとって、簡易水道プロジェクトはそれを是正するための大きな力になると確信しております。すべてのカンボジアの人々が健やかな生活を送るために、基盤となる安全な水源の確保をSCHECはこれからも粘り強く進めてまいりたいと思います。

簡易水道施設ができるまでの現在の累計支援金1,800,000円(90%)(2007年4月現在)
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