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活動レポート
第12回SCHECカンボジア支援活動報告  08年3月
 SCHEC第12回目となる今回の活動は、大分県の県会議員、市会議員の方々など17名のほか、総勢31名の参加を得て、3月25日から31日の間に、81本の井戸やこれまで建てた小学校、中学校などを視察してきました。
▲たくさんの子どもたちがこの井戸水を利用します
81本の井戸を寄贈!
236世帯の村人が利用します
 井戸は、前回に続いて、シェムリアップの町から約70km離れた国道6号線沿いのチクレン郡サンワイ地区ダムレイチャラン村、コクトロククロム地区キロタチェム村に掘ってきました。国道沿いに水田が広がる村で、民家も道路沿いに並びます。井戸1本あたりの利用世帯数は3〜4世帯といったところで、合計236世帯の村人が利用します。今回はみなさまからのご寄付が多く、視察のスケジュールを考え、為替差益から拠出する井戸は2本とさせていただきました。
▲式典当日。子どもたちがお出迎え
▲ご寄付いただいた品々を手渡します
▲学校を訪問して村人たちの要望を直接聞きました
プレイチカー・サンキム小学校の開港式典に参加
 小学校は念願がかなって、チクレン郡ポンロールー地区のプレイチカー村に建設することができました。一昨年11月に視察したときは、国道6号線から30kmほど分け入った密林の中にあり、木の枝が何本も張り出し、バイク1台がようやく通れるようなところでした。椰子の葉で葺いた2教室の、雨ざらしの小学校でした。道の状態もでこぼこで、11月から4月までの乾季にしか工事ができないとのことで、資金の目途もたたず、思案に暮れておりましたが、今年1月になって、都内在住の吉田嘉子さんから、ご寄付のお申し出があり、実現したものです。小学校名は「プレイチカー・サンキム(希望)小学校」です。通常、完成まで4ヶ月かかるため、3月の視察までに間に合うか心配されましたが、校舎の壁がまだ湿っていたものの、突貫工事で、後は机を入れる状態だけになっていました。 吉田さんには、これで4校目の小学校をご寄付いただいたことになります。また、29日の開校式には、酷暑のなか、吉田さんもご参加くださり、カンボジア政府より、国家再建勲章ならびに表彰状を授与されました。先立つ27日には、これまでご寄付いただいた小学校のうち、バンテアイスレイ・サンキム小学校とコックトロック・サンキム小学校の2校を訪問され、文房具を配られながら、生徒たちとの交流を深められました。 また、昨年11月にコックトロックルー・サンキム中学校を建設して下さった大分県の梶原九州男県会議員ほか、議員懇談会の方々も、中学校を訪問され、現地の事情を視察して下さいました。SCHECのパートナーで国会議員のシアン・ナム氏からは、ポンロールー小学校に案内され、4つの小学校、約1300名の生徒が、卒業しても中学校がないために進学できないと、中学校の建設を強く望まれましたが、今後の課題といえましょう。
 さて、11月も20日〜24日の日程で、第13回目となるカンボジア支援活動を行います。井戸はこの3月までに合計967本掘りましたので、11月に1000本を超えることは確実です。歯科診療活動も約50名の歯科医師、歯科衛生士、ボランティアの参加を得て、貧しい農村地帯で活動します。また、設立10周年を記念して、埼玉県の大宮シティ・ロータリークラブのみなさんが、2校目の小学校を寄付して下さることになりました。場所はチクレン郡と反対の方向に約60km行ったところの、アンコールチョム郡チャチューク地区タトイ村です。3ヶ所の村から250名の生徒が通いますが、国道から40km入った村で、赤土道路の砂埃のひどいところでした。

 カンボジアは今、平和であることを享受しながら、毎年10%前後の経済成長を続けていますが、まだまだインフラは未整備のまま、農村地帯は都市部に取り残されているようにも見受けられます。そして、経済成長の優先順位の中で、健康や教育の面はやはり立ち遅れています。どこまでいってもきりがないカンボジア支援活動ですが、微力ながら少しでもカンボジアの人々の役に立てればと思います。どうか今後とも、みなさまのお力添えを是非とも賜りたく、重ねてお願い申し上げる次第です。
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