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ボランティア体験記
「本物のありがとう」

渡邊莉予さん・中1 (第33回SCHECカンボジア支援活動 18年11月参加)

 私は昨年11月にNPO法人「SCHEC」のボランティア活動に参加するためにカンボジアに向かいました。

 行ってみるととても楽しくやりがいのある活動でしたが、急にカンボジアにボランティアに行くと言われた時はとてもおどろきました。学校を休んでまでいかなければならないのか、テスト前の大事な時に? そう思ってしまいました。そしてなにより、私が今まで行ったことのない発展途上国に行き、村にまで行く、日本にはない病気がある、地雷がある、そんな環境に行くのがとても不安で怖かったです。

 今でも、カンボジアに行くと伝えた時のクラスメイトのおどろいた顔と声を覚えています。

 ボランティア初日は寄附した小学校の開校式に列席しました。子供達が「何で自分達と同じくらいの子が前に座っているの?」という目で見てくるので、とてもドキドキしていましたが、ノートを配る頃には、嬉しさにあふれるキラキラとした目でノートを受け取ってくれたのでとてもうれしかったです。

 日本では何かもらっても「こっちがいい」「こんなのいらない」と言ったりするので、私は男の子には男の子っぽい柄を選んで渡していましたが、カンボジアの子供達はどんな柄をもらってもイヤな顔一つせずにもらってくれて、日本の子にこの姿を見てもらいたいと思いました。

 午後は井戸の視察に行きました。

 井戸のない家はかめに雨水をためて使っていたので、衛生面的にもよくないと思ったし、何より美味しくないと思います。

 井戸の使い方を満面の笑みで聞いている方々を見て、ああ、本当に日本は恵まれているんだなと感じました。



 今までSCHECの方が寄附してきた3170個の井戸。それが1万人の生活を豊かにしたのだなと思いました。私も自分が寄附した井戸を見つけ、その井戸を使う家のおばあさんの笑顔をみて、その中の一つとして寄附してよかったと実感しました。

 最終日は歯科ボランティアに参加させていただきました。井戸班とは違い1か所で活動するので、落ち着いて活動することができましたが、想像以上にあわただしかったです。

 資格もないので見ているだけになるかと思いましたが、歯式を書かせもらえたし、待っている女の子達の髪の毛をアレンジしたりして少し仲良くなれたし、役に立てたと思うので良かったです。

 今までは学校で寄附してくださいと言われて寄附をしていたけれど、どんな人にどのような風に使われているのか、本当に必要な人に寄附されているのかわかりませんでしたが、今回寄附先の皆様に会うことができて、どのように使われているかを見ることができてよかったと思います。自分が役に立っているとわかり、ありがとうの気持ちを示されると、やっぱりうれしかったし、気持ちがよかったです。

 世の中には「見返りを求めずに人のために働け」という大人もいるけれど、ありがとうと言われるのもうれしいので、私にとってはありがとうの言葉は見返りだと思います。

 だとしたら、ありがとうとも言われずに働き続けられることはできないと思うので、私は「ありがとう」の言葉のプレゼントをもらいたいです。

 だから私は、にせものではない心からのありがとうをもらえるようにボランティアを続けていきたいと思いました。

 私はこれから先普段の生活でも人の役に立てるように過ごしていきたいと思います。
SCHEC